スプラトゥーン甲子園に出場した話 Part.3
Part.3です。
※2018/11/21 18時33分修正。
「白の銃弾ーホワイト・バレットー」さんのことを「白の弾丸ーホワイト・バレットー」と誤って表記しておりました。訂正すると共に心より謝罪いたします。
「白の銃弾 ーホワイト・バレットー」さん、大変申し訳ありませんでした。
2回戦で強豪を下し勢いに乗った私は明らかに浮かれていました。年甲斐もなく北海道弁で言うと「おだっちゃってる」状態でした。
※おだる:調子に乗ること
そんな私を現実に引き戻してくれる人物がいた。
次の試合までは時間が少し空くとのことで、メンバーを連れ立ってトイレに行き戻ってきたら大柄の、アルファベットのJをひっくり返した様な男が私に話しかけてきた。
「あ、どうもはじめまして!白の銃弾(ホワイト・バレット)です〜」
私はその声に聞き覚えがあった。それはまけトピアの隣の部屋で暮らす後輩で、たまにプラベに来てくれるスシコラ至上主義者こと白の銃弾 -ホワイト・バレット- 本人であった。
彼もまた我々の応援に駆けつけてくれたのだった。
本当にありがたいことだと思い心から感謝をした半面、ハンドルネームは外で呼ばれても恥ずかしくないやつにしよう、そう思ったニローラモであった。
3回戦からはメインステージで試合ができるのでようやくホワイトボードにカンスト君のイラストを描き込むことができた。個人的な目標達成。
練習の成果
ステージ裏には待機用のベンチが6つだか8つ置いてあり、そこから最前列前に置いてあるモニターで試合を観戦することができた。
私をはじめ、おだっちゃってる我々は次の試合をどう戦うか話し合うことよりも眼前で広がるガチの勝負に夢中になっていた。
「すげぇ!」「素晴らしい判断だ!」「いい試合だった〜」などニコ生のキッズコメントみたいなことを大声で盛り上がっていた。傍から見たら完全にスプラトゥーンが好きな少年たち(ただし見た目はおじさん)だったと思う。
ただなんだかんだで待ち時間は緊張もする。
緊張した時の対処法は色々あるけど、個人的にはちょっとした運動をすることで解消するのをおすすめしたい。
私は甲子園練習の時点から一試合ごとにハンドグリップでグーパーするのを習慣づけていて、これをすると心が和らいだ。
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↑これを持ち込んでいた
なのでベンチでもひたすたグリップでグーパーして普段どおりのメンタルになるように心がけていた。
空いた時間にいかに普段どおりのメンタルに持っていくか、予め自分なりに考えておいて良かったと思う。
<3回戦 VS.ちょいガチ勢>
(ニコニコタイムシフト5:15:24から)
メインステージではチーム名が呼ばれてから決めポーズをするように指示を受けるんですよね。そんで登壇前に相手チームの方々と少し話をして、どんなポーズにするか聞いたところ完全に登場ポーズが被ってしまうという天丼が発生しました。
・持ったブキ→金モデラー
・役割→盤面整備と裏取り、撹乱
・個人的な目標→ふりゃのデスを減らす
ハコフグ倉庫での試合は金モデラーの私が相手の高台までスフィアで入り込んで正面の味方と挟み込むっていうのが割と勝ちを拾いやすいプレーなんですが、相手の編成と本番ってことを踏まえてかなり引き気味、良く言えば安定する方を選択しました。
ちなみに編成は
こっち→バケデコ、金モデラー、デュアカス、Vローラーフォイル
あっち→ホッカス、マニュコ、クアッパー、スクネオ
ってことで相手が相当キルに寄せてる編成&サブが貧弱なので盤面を固めたらクアッパーとジェッパのワンチャンスに掛けてくるんだろうなと試合が始まった時に考えてました。
このような考えに至った経緯としては、今回みたいな前衛寄せのチームにはひたすらに堅いプレーをしていた方がナワバリでは刺さりやすいという経験則からきています。
逆に中後衛がいてどっしりと構えつつ前線のフォローを入れてくるみたいな編成だと裏取りは有効なことが多いんですけどね。
私個人としては、試合を通してとにかく塗りでブラスターをエリア付近で留めつつ動きづらくすること、ジェッパで自分が落ちないことの2点だけは注意しました。
結果は圧勝でした。目論見通りチームとしてはラインも崩れずかなり堅い動きができて良い試合運びだったと思います。
実は最後裏取りされてましたけど、あれは分かってて無視しました。盤面が取れていて追う必要は皆無だったのでね。
余談としてはプレイヤーカメラ見たらわかると思うんですけど、途中からふりゃがキルを取ってるのを見てニコニコしていました。
個人的には試合100点、インタビュー100点で満足。
<4回戦 VS.キャンシェルやめちくり~>
(ニコニコタイムシフト5:37:58から)
パブロを編成の軸に組み込んでるチームで、実は舞台裏で我々が勝手に応援しめちゃくちゃ盛り上がってた。チャクチを積極的に塗りとして使ってくるのがかなり印象的。
ただそんな中、参謀ことキンメモドキの指示が的確だったのが素晴らしかった。
「絶対にパブロに下を抜けさせるな」
と試合前に何度も何度も言われたので、対戦前に挨拶をする際相手にもわざと意識させるようなことを言ってみました。
「いや~上手いパブロでかき回されると困っちゃうな~w 勘弁してくださいねw」みたいな。
純粋な敬意95%ぐらい、あと5%はナニか行動に迷いを生んでくれないかな?みたいな悪意のある発想でしたが。でもコレ言ったら絶対に意識すると思うんだよな、私ならするし。
・持ったブキ→金モデラー
・役割→自陣塗り(9割)と右側でスプリンクラーを絡めたヘイト稼ぎ(1割)
・個人的な目標→1デスで抑える
ステージはスメーシーでした。
我々のチームは練習でもそんなに負けた記憶もないし勝つときはふんわり勝つステージで、逆に言うと明確な勝利のビジョンが曖昧でした。
一応のプランとしては、抜け要因をデュアカスが封鎖、バケデコが敵の左高台を占拠し時間を使わせてつつ相手を左に寄せてVローラーフォイルにキルを取らせやすくするのが勝ち傾向としては多かったと思います。
打開と抑えがVローラーフォイルのミサイルが基準になるのでいつも以上にラインマンの2名の頑張りがわかるのも個人的には見所。
スメーシーは金モデラーがどこで戦闘しても弱いステージで、はっきり言って自陣塗り以外に仕事がないので勝っても負けても味方頼りなんですよね。
なのであんまり記憶がないです。
ここからはTSを見ながら思ったことを書きます。
編成は
こっち→バケデコ、金モデラー、デュアカス、Vローラーフォイル
あっち→バケデコ、シマネ、パブロ、クーゲル
相手の勝利パターンはバケデコ、クーゲルが中衛でエリア付近を抑えつつパブロが抜けて相手陣形を乱す。んでシマネのボムラッシュで盤面形成してフィニッシュ!みたいな感じかなって考えました。
となるとこちらの勝ち筋はパブロを警戒しつつクーゲルかバケデコを落とせれば、相手のラインがガタガタになるので楽に試合が運べるプランでした。
上手いパブロって結構初見殺しなんですよね。本番は1先ってこともあってプレッシャーからワンチャンスで崩壊しかねないですから。ただ我々がラッキーだったのは1度対抗戦で上手いパブロ入りの編成と試合できて且つ対処法を予め熟知していたことだと思います。試合になったらみんな冷静でしたもんね。
試合は序盤1分で盤面形成を完了するも、パブロに下を抜けられてまけトピアが落ちるヒヤッとするシーンもあったりしたらしいがVローラーフォイルとデュアカスがしっかり処理。そのまま堅い動きを徹底して相手に何事も起こさせずにピンチを付けて圧勝。改めてみんなよく頑張ったね、私視点ずっと地面しか映ってないから殆ど憶えてないや。
ただまぁプラン通りといえばプラン通りなので良し。
勝利インタビューのふりゃが会社用のテンションで笑った。
試合100点、インタビュー70点。
<5回戦 VS.Parker's>
クソ強い少年たちのチーム。
裏で観戦していてあまりの強さに普通に彼らのファンとなってしまった我々おっさんたち。あどけなさが残る純朴な感じの子どもたちだったが試合展開の速さや破壊力が群を抜いていた。完全に対面卍小僧(褒め言葉)。彼らみたいなのが将来上位勢やプロになるのかなって思ったりした。
この試合のMVPはまけトピア。
・持ったブキ→デュアカス
・役割→バレルの護衛と塗り役
・個人的な目標→コンベアを2は自分で獲る
ステージはショッツル。
ここでも我々はラッキーだった。
というのも相手がショッツルの編成にプレッサーを組み込んでいないことを観戦で知っていたから。相手のプレッサー有無で動きが変わるので試合開始直前にちゃんと確認しあえたのは神に祈った甲斐があったといえる。
編成は
こっち→バレル、デュアカス、デュアカス、Vローラーフォイル
あっち→ヒーロシェルター、デュアカス、オクタシューター、スパッタリーヒュー
編成をみて対面に自信があるのを再確認。あとアメフラシが3枚なので、勢いに飲まれないように丁寧にプレーして簡単にデスを重ねない様にすることだけを意識した。
こちらの用意していたプランとしては、
【初動~1分】
バレル→20秒でハイプレを溜め左ロングで撃って複数枚キルを狙う。
私デュアカス→ハイプレ中のバレルに近づかせないようにボムで牽制
キンメモドキデュアカス→中央から敵ロングへの牽制
Vローラーフォイル→遊撃
だった。相手としては平面でのプレッサーは絶対にイヤだろうし初動でバレルを絶対に落としに来るはずと考えていた。
初動で詰めてきた傘から始まり、プラン通り3枚落としたので一気に前線を押し上げたかったが、対面に全く自信がない私としては調子に乗って落ちるのが怖かったのでメチャクチャ慎重に塗り拡げることにした。
(実際問題プレッサーでキルすると相手はほぼ同じタイミングでリスポーンするので、固めきっていない状況では前に出すぎると挟まれてデスする可能性が高いと個人的には思う)
んで2回目のプレッサーでも3ダウン。
そろそろ相手が焦って対面してきそうだなと考えつつも、私はひたすら牽制。
【中盤】
ふりゃが敵ロングを詰めすぎた上に挟撃されて打開の雰囲気が出てくるも、まけトピアが一枚上手だった。プレッサーを効果的に使いまたもや3ダウンを取ったのは素晴らしかった。
ただ残ったスパヒューに私が落とされなんとなくヤバイ雰囲気に。
ココらへんから私が急激に沼りはじめるも、またもやプレッサーで打破。すごい。
【終盤】
塗りは五分五分だったがここから相手のアメフラシの使い方が本当に巧妙だった。
ローラーの1キルと4度目のプレッサーで2枚持っていったが、アメフラシの塗り替えしをしていたら相手がリスポーンしてきてこちらのキルをほぼ無効化される。
やっていて塗り勝っているはずなのに負けているようなプレッシャーが凄かった。
そんな中ラスト20秒で祈祷の効果があったのか、祈った俺ではなくまけトピアに奇跡が降りていた。
相手が3枚左ロングに詰めてきた際にメインで2キルを発生させる。
もしあそこで1枚も落とせなかったら大差で負け、1枚だったら僅差で負けだったと思う。本当に素晴らしい。
最終盤、神隠しのように1人1人と消えていく味方を他所に私は敵陣を抜けて塗りながら思った。
「あ、ここで私が抜けたら中央まずいじゃん。終わったわこれ」と。
んで試合終了。
ジャッジくんとかいうブサイクな恰幅の良い猫をこんなに注視したのはいつ以来だっただろう。
46.8%ー45.1%
我々の勝利だった。
正直我々チーム全員が負けたと思っていたはず。
あと多分試合を観ていたほぼ全ての人たちが負けたと思っていたはず。
試合が終わった瞬間まけトピアは首を傾げ、私はふりゃに謝り、ふりゃは「駄目だねコレw」と笑っていたし、キンメモドキはガチの苦笑いをしていた。
どれだけ私が敗北を確信していたかというと、
いつもは勝ったらふりゃと抱き合って喜びを分かち合っているのに、
このときだけは勝利したことを信じられず口に手を当てて「うそ~~~!!」とオカマみたいなリアクションをしているので暇だったら確認してほしい。
粘り勝った、本当にGGだった。
これでベスト4。Cブロックの代表になった。
改めて味方に感謝してもしきれない。
以前出た甲子園ではブロック代表決定戦で敗退したので、自分の中の壁を超えられた気がして非常に嬉しかった。
ただ勝った瞬間は嬉しさよりも疲労感が凄まじかった。
インタビューでまけトピアが憔悴し切っていたが、私もかなりきていたので万が一にもマイクを渡されても何も答えられなかったと思う。
そんな中キンメモドキがアドリブで「プラン⊿が刺さったかなと思います」と言えたのは素晴らしいコメント力だと思った。会場と視聴者求められている対応ができるのは才能。流石俺たちのキンメモドキ。
試合1億点、コメント70億点。
素晴らしい試合だったけど思い出すだけでも結構疲れますね、続きは次回以降で。
<Part.4に続く>